同期会旅行

弁護士 高柳  馨

 私は、昭和56年10月に司法試験に合格し、2年間の司法修習(36期)を経て、昭和59年4月に弁護士になりました。司法修習同期は、いわば「同じ釜の飯を食った」仲間であり、同じ時代を法曹として生きてきた点で、特別の親近感があり、神奈川県弁護士会36期(現在7名)も、交流が続いてきました。当時、青年弁護士であった我々も、全員が65歳を超えましたが、現在でも、有志で、月に1回、佐藤修身さんの事務所で、勉強会(というより飲み会)を開催し、今年は、有志5名で、旅行にも行きました。同期会旅行は、コロナのために2年間は休みましたが、それ以外は、年1回、行っていましたので、海外(ベトナム、台湾、上海、韓国)も含めて、国内も沖縄から北海道まで、各地に行っており、今年は、「意外に行ったことがない場所」として、足尾銅山、日光、塩原温泉に、10月15日から2泊3日で、行ってきました。旅行は、杉原光昭さんが詳細に企画し、会計は、佐藤さんが引き受け、レンタカーの運転は松井宏之さん、ナビゲーターは杉原さん、当事務所の松本素彦さんと私は、皆さんの後をついて行くという、いつものパターンで行きました。松本さんと私は夜の観光担当であり、日光では、カラオケスナックに、松本さん、松井さん、私の3人で行き、同年代のママさんと一緒に、青春時代の歌を歌いまくってきました。

 旅行について詳しく書く余裕はないので、宿泊した2つの対照的なホテルについて書きます。1泊目は日光のビジネスホテルに泊まりました。部屋はワンルームであり、ベッドとテレビがあるだけで、インターホンもなく、驚いたことに、お湯をかろうじて沸かせるだけで、お茶もコーヒーもなく、マグカップもありませんでした。狭い部屋風呂とシャワーの設備はありましたが、湯船にお湯を入れると大きな音がしますので、結局、シャワーだけを利用しました。これで、朝食付き(夕食なし)で、何と一泊1万2100円。

 2泊目は、塩原温泉の温泉ホテルで、部屋はそれぞれが1部屋ですが、この部屋が家族でも十分泊まれる広さ(ベッドも2つ)であり、何と、檜風呂、岩風呂や露天風呂(いずれも掛け流し温泉)が自由に利用でき、部屋にはお茶の外にお茶菓子までついており、部屋の設備も行き届いていました。これで、朝食付き(夕食なし)で、何と一泊6420円。日光は世界中から人が集まる世界遺産の観光地であり、塩原温泉は、那須塩原駅からバスで1時間の寂れた温泉と大きな差はありますが、温泉でゆっくりしたい人には、塩原温泉がお勧めです。我々と同世代の夫婦連れと覚しき方々が多数宿泊しており、温泉を楽しんでいました。ただし、塩原温泉には、夕食を食べて一杯飲めるという店はかろうじてありましたが、カラオケスナックはなく、夜の観光は、日光がお勧めです。