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2010年08月 アーカイブ

2010年08月02日

死刑制度についての最近の議論 2010.8.2

 先日,千葉法務大臣が2人の死刑囚の死刑を執行したと発表しました。しかも死刑の執行に立ち会ったとのことです。
 聞くところによると千葉大臣は死刑廃止論者であるとのことで,それにもかかわらずなぜ死刑を執行したのか,という批判も強いようです。
 しかしながら,法務大臣である以上,裁判所が下した死刑の判決を執行しなければ三権分立の原則が崩れてしまいますから,大臣の立場上仕方がないことだと思います。それなら大臣なんか引き受けなければ良いではないか,という批判もあるのだと思いますが,それではただ単に法務大臣の職を引き受けた人に責任を転嫁するだけの話だと思います。
 千葉大臣は死刑廃止論者としてあえて法務大臣への就任を受諾し,死刑執行の命令を下し,しかも執行に立ち会いました。
 いろいろな議論のあるところですが,私は千葉大臣の決断が何の脈絡もないことだとは思えません。ですから,マスコミに取り上げられているような単純な批判はできないと思います。

 ところで,最高裁判所は古くから日本の死刑制度(絞首刑)は残虐な刑罰ではないと判断し合憲の立場を取っています。しかし,最近では絞首刑は「頭部離断」が起こることがあり(サダム・フセインの異父弟に絞首刑が執行された際にも「頭部離断」が起こったそうです。),これではもはや「絞首刑」とは言えず,残虐な刑罰となるのではないか,という議論もあるそうです。
 実際にこのような主張がなされている裁判もあるようですので,最高裁判所がどのような判断を下すのか(それとも判断は下さずにいわゆる三行半の決定をするのか),注目しています。

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