菊池の独り言
個別の記事
刑事弁護人の苦労 2006.4.3
先日,東京高等裁判所で麻原裁判について控訴棄却の決定が出ました。これは弁護人が提出期限までに控訴趣意書を提出しなかったことが理由で,東京高裁は事件の中身ではなく,手続が進まないことを理由に裁判を打ち切ることにしたわけです。
今後は事件の中身は吟味されずに専ら東京高裁が審理を打ち切った手続が違法でなかったかどうかを中心に審理されることとなります。見通しとしては,打ち切りが違法と判断されることはまずないだろうと思われます。
私はまだオウムの麻原のように世間に注目される重大事件の担当になったことはありませんが,麻原の弁護人を務めるということは想像を絶する苦労があるかと思います。弁護人は,被告人の利益を第一に考えなければなりません。麻原弁護団は麻原を弁護するために知恵を絞って弁護方針を決めたのだと思います。そのような弁護方針が世間から批判されることはある程度仕方がないと思います。また,弁護団もそのようなことは織り込み済みであろうと思います。何しろ麻原の弁護人は麻原を弁護するために弁護活動をしているのであって,世間のために弁護活動をしているわけではありませんから。
外野が弁護団に対していろいろと言うのは簡単なことですが,弁護団の苦労を思うと私には何も言うことができません。
posted by 菊池 博愛 | この記事へのリンク | Comment (0)
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